逃げトレViewとは?
津波避難戦略検討システム「逃げトレView」は、アプリ「逃げトレ」を使って実施された多くの避難訓練データを集積・分析し、その結果をもとに地域全体の津波避難戦略について検討することができるシステムです。
「南海トラフ地震臨時情報」(2024年8月に初めて発表)が出たときに、その地域の住民(避難行動要支援者など)が事前避難すべきかどうか、あるいは、海岸沿いの施設が営業を続けてよいかどうか、こうした判断に役立つ情報を提供してくれます。
Toolsツール紹介
分析ダッシュボード
逃げトレアプリの個々の訓練データから、一人ひとりの訓練の成否や移動時間、津波の再接近時間などをマップ上で視覚的に確認することができます。 また、逃げトレの成否割合や年齢、移動速度などでのフィルタリングや、避難時間、速度を変更するシミュレーションなどの分析も可能です。津波避難行動タイムラプス
逃げトレアプリの個々の訓練データから、避難行動の軌跡と津波浸水アニメーションが、時間の経過に伴って動いていく様子を同時にマップ上で確認することができます。それによって、避難経路を確認したり、どの程度津波が各避難者に差し迫っているのかが動きから確認できます。みんなの逃げトレカウンター
全国の都道府県ごと、市区町村ごとの逃げトレ実施数や、その推移、訓練実施情報の確認を通して、地域ごとの逃げトレ参加状況について知ることができます。
Use caseそれぞれの使い方
地区ごとの分析:危険な地域を見極める
左下の表示データ切り替えのウィンドウから地区平均を選択すると、各区分ごとで、個々の訓練データの平均に基づいたマップの色分けを見ることができます。これにより、危険な地区を把握することができます。最接近時間分析:より多角的に危険を把握する
左下の表示データ切り替えのウィンドウから津波再接近時間を選択すると、各訓練データ/各地域の津波再接近時間による色分けに切り替わります。これにより、避難の成否結果だけでは見えてこない危険を把握することができます。フィルタリング:60歳以上のデータだけを見る
チャートウィンドウの右上のろうとアイコンをクリックし、グラフの項目を選択すると、選択したサンプルのみでフィルタリングでき、マップ及び各チャートに反映されます。この機能で、年齢チャートから60歳以上のデータに絞ってフィルタリング、分析することも可能です。終点分析:みんなの避難先を知る
左下の表示データ切り替えのウィンドウから個別、終点を選択すると、個々の点の位置が訓練を終えた場所の表示に切り替わります。これにより、どこに避難している訓練者が多いかマップ上で確認することもできます。シミュレーション:高齢者の避難を想定して分析する
シミュレーションウィンドウから津波想定、準備時間、避難速度をそれぞれ変更することができます。シミュレーション内容は、チャートとマップ上に反映されます。各訓練データの移動速度を高齢者の速度に変更することで、高齢者が避難する場合を想定した分析をすることもできます。
シミュレーション:いろいろな条件を試す
シミュレーションウィンドウから準備時間と避難速度を変更することができ、地域全体が逃げ始めるのに遅れた場合や、地域全体が高齢化した将来の状況での津波避難行動を確認することができます。浸水想定を変える:浸水エリアの違いを見る
津波浸水アニメーションウィンドウから津波想定を、最大、半割れ(西側)、半割れ(東側)などから選択することができ、それぞれの浸水エリアの違いをマップ上で確認できます。一斉訓練の振り返りをする
対象ログデータウィンドウ内の一斉訓練の項目から確認したい訓練を選択し、設定ボタンを押すと、その一斉訓練の参加者データのみで津波避難行動タイムラプスを確認することができます。避難軌跡表示:避難によく使われる道を見つけ出す
タイムラプスを再生すると、個々の訓練データの点が動いた軌跡が線で表示されます。その線の重なりから、どの道が避難によく使われるかを確認することができます。
都道府県単位での逃げトレ実施数を見る
表から各都道府県の累積実施数と、過去1年間の実施数を切り替えて確認することができます。また、マップ上でカーソルを合わせることで、各都道府県の逃げトレ実施数を見ることもできます。市区町村単位での逃げトレ実施数を見る
日本地図から都道府県をクリックすることで、市区町村での表示に切り替わります。表から各市区町村の累積実施数と、過去1年間の実施数を切り替えることができ、マップ上でカーソルを合わせると、それらの逃げトレ実施数を見ることもできます。各地での一斉訓練の実施を見る
訓練実施情報ウィンドウから、実施された訓練とその参加人数、実施予定の訓練を見ることができます。